Puntoe代表兼デザイナーの松本が10年来お世話になっている
奈良県「和面(にぎおも)」の整体師 南埜勉己 (みなみのかつき)先生にお話をうかがいました。
体の状態もこころの状態も、受ける前とまったく新しくなる
今までに感じたことのない施術についてや、冬のからだ、女性のからだについてなどの興味深いお話をお届けします。
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今日は、わたしが10年来お世話になっている、整体の南埜(みなみの)先生にお越しいただきました。
みなみの先生は、常々「普通の人」ではないな、って思っていて。
まず見た目が如来様のようで、お話はすーっと溶け込むように言葉が染み込み、長い話も丁寧に聞いてくれて、受け入れられている感じがすごくする。
整体中は、意識はあるのに時間の感覚が消えて、広くてしろ~い空間、例えるなら雲の上に行ってしまって、ひたすら心地いい感じに。
とにかくすべてを解放して、100%自分を預けられる存在です。
はじめて整体を受けた後は、施術中の感覚はもちろんのこと、体の状態もこころの状態も、受ける前とまったく新しくなってる!ということに感動しました。
先生の整体について、いまさらですがお伺いしてよいですか?
最初に受けてもらったとき、それまで持たれていた整体のイメージと違うなと思われたかもしれませんが、僕の整体はとても弱い力で体を触れていくんですね。
弱い力って、言葉通りに力がないかというと、逆にすごく力のある使い方。
強い力が強くて、弱い力が弱いではなく、人の体に触れるのに、一番いい強さってやっぱり弱い力かなと、思っています。
人は体だけではなく、体と心があるので、その体と心が一致して初めていい変化をするんですね。
じわ〜っと深いところに効いてくる、やさしい感じでした。
強い力は、それがいい人もたくさんいると思いますが、そうじゃない人も多い。
強い力で強制的に体を動かされることをあまり好まない、むしろ痛いとか怖いとか嫌だと思ってしまうような。
そういう人は、体は変化するけれど、心は逆に逃げちゃうんですね。
たしかに、そういうマッサージ屋さんにはもう行かない、ってなる。
体と心が離れた状態があると、体はいくらいい方向に変化したとしても、戻ってしまうんです。だいたい心の状態に戻ってしまう。
その人にとって受け入れられる変化でないと、結局は残らないんですね。
でも弱い力というのは、その人の心と同調できていれば、その力加減は気持ち良く受け入れられ、体はスムーズに、きれいに変化していくんです。弱い力の方が結構変化する、ということはたくさんあります。
そうなんだ。だから弱い力なんだ。
でもそれだから、好き。。
なんていうか、信頼できるっていうか。
これは相性もあると思いますが、安心できたり、心地いいと感じられてる状態の方がやっぱり体も、緊張が取れたり、開きやすかったりします。
そんな、心の状態と同調していくような整体かな、と思っています。
初めて聞いたー。でもわかる。
初めて先生を見つけたときは、脂取り鬼追い大会みたいな、やつ?
そのときPMSかうつ病かわからないんですが、ものすごい精神的に参ってて、だから見つけて、
受けた後に、まず体がよくなったら、それで心もよくなったんですよ。
そのときにはじめて、あ、心っていうのは体に引っ張られるんだなってわかって、体をちゃんとしようって思った。
体が先か、心が先かわからないですけどね。どっちもかな。
例えば、不安感があるとき、何かきっかけの物事があって、それに対して不安を感じている、と頭ではそう思っているんだけど、実は間に必ず体の変化がある。
頭の中が嫌なことでいっぱいになると、スイッチが切れないような状態になったことがあります。
その物事に対して、いろんな気持ちが湧いてくると思うのですが、嫌だなーとか怖いなーという気持ちはだいたい胸の中心の胸腺のところで、ぎゅっとせき止めてしまう。
その気持ちがさらに膨れてくると、胸腺だけでは抑えきれなくなって、胸や肩も使ってぎゅぎゅっと締めて止めようとする。このとき犠牲になるのは呼吸なんです。
人は呼吸ができなくなることは致命傷なので、呼吸がしづらくなると不安感が出てくる。
頭は因果を直結して捉えているけど、
その間に、体の変化があって、それが感情を生み出している。
うん。明日のピアノの発表会、不安感だなーというとき、発表会がなくならない限り、
不安感もなくならないと考えてしまうけど、その間の体の変化を開放してあげたら、
ピアノの発表会への緊張は残っているけど、不安感は取れている、ということはありますね。
そう。なんか、体はすごく信頼できるなって思いました。
心がしんどいときは体をよくしようって思いつかないじゃないですか。
次のページは「冬の体」について。
冬に向けて、こうしたら体調よくいられますよ、などのお話です。
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