交換日記
子どものころ『交換日記』が好きでした。
小学校低学年の頃からはじめ、日記を交換する相手は変わりながらも、なんと高校1年生くらいまでやっていたのです。
さすがに高校生ともなれば、PHSでメールができたのですが、ノートに書くことにこだわり、高校で別々の学校に進んだ友人の家まで、わざわざ届けたりしていました。
書く内容は、何歳になってもだいたい同じ。
アイドルやテレビドラマ、学校の話題がほとんどですが、高校生ともなると恋愛の話も多くなっていきます。
友人に先に彼氏ができて、さっさとキスを済ませたことを知り、食事が喉を通らなくなるくらい大ショックを受けたりしたのも、いい思い出です。
しかしその手の話題が多くなってくると、なんとなくお互いに文章にすることをためらうようになったのか、交換日記は自然消滅してしまいました。
交換日記ノートの多くはどこかにいってしまいましたが、高校時代まで交換日記が続いた友人とのノートは、まだ手元に置いてあります。
4、5冊あったノートを、わたしが地元を離れる時に分け合い、ずっと持っているのです。
その友人とは今でも連絡を取り合っていて、年に2回くらいしか会えないけれど、会うとたちまち時間が戻って、当時と同じテンションで息つく間もなく話しています。
おそらく恥ずかしさに身悶えする内容であることは間違い無いので、その日記をじっくり読み返す勇気はありませんが、表紙を見るだけで思春期がコラージュみたいになって胸に迫ってきて、ぎゅーっとなります。
たまにこうして『よむプントゥ』にエッセイを書いていると、知り合いや友人が感想をくれることがあります。
これがわたしの交換日記ですね。
もしよければ、感想や、あなたのエピソードを送っていただけると嬉しいです。
しかし、久しぶりにこのノートを見ると、とてつもなく不安になってきました。
果たしてこのノートをいつまでも持っていていいものか。
もし今日わたしが死んで、娘がこれを見つけてしまったら、、、それこそ身悶えする思いです。
( 関連記事 )
- ( 前の記事 )
- 心地よい毎日のための、あったかアイテム
- ( 次の記事 )
- 成人の門出に贈りたいシルクのアイテム