『新規開拓』は難しいけれど
生産管理担当のあさこです。
「ふらっと入ったお店がすごく良かった!」というエピソードを、私は持っていません。
食事、映画、そのほか諸々、全てにおいて星の数と口コミを右往左往。
選択を迫られた時、いつもスマホの中の誰かに教えを乞うています。
決して読書家とは言えない私ですが、趣味を聞かれれば『読書』と答えます。
休みの日には、活字を求めて本屋を彷徨い、本の帯や書店のPOPを時間の許す限り眺めます。
次は何を読もうかと逡巡する時間が好きです。
何時間も滞在して、何も買わないこともしばしば。
悪い客ですね。
昔から、本は図書館で借りることも多いです。
ここにある本は全部持って帰っていいんだ!という高揚感と、合わない本は返せばいいや!という緊張感のなさが、心地良いのです。
もちろん、本には帯もPOPもないので、装丁や、タイトル、冒頭の文章にさらっと目を通して決めます。
今まで読んだことのない作家さんの本も、初めてのお店にふらっと入るように手に取ります。
とはいえ、図書館にある本は、膨大な量の本の中から司書の方が発注したり、利用者のリクエストによって本棚に収められたもの。
直感で選んでいるつもりでも、やはり私は、誰かが好んだものを選んでいるに過ぎないのかもしれません。
図書館で借りて好きになった本は、本屋さんで購入します。
本をつくる人、本を届ける人、何時間でも過ごせる大好きな場所が、ずっと続いて欲しいという想いからです。
感謝して正当な対価を払うことでしか、応援はできません。
購入した本を読み返すことは滅多にしませんが、親しい人に紹介することは多いです。
趣味は読書と言いながら細かいストーリーはすぐに忘れてしまう性質なので、「とにかく良かったから読んでみて!」といった漠然としたプレゼンしかできないのですが。
なにを選ぶのか、誰を応援するのか、いつも自分ではない誰かに助けられています。
やはり私にとって、『新規開拓』は難しいもの。
誰かのおすすめに素直に従い、確かめ、いいと思ったものを手の届く範囲の人におすすめするのが精一杯。
私の好きな本が、誰かの大好きな本になってくれれば、これまで私が助けられたことへの、微々たる恩返しになるのかなと思っています。
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