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助産師さんが綴る連載コラム『むすびめ』 #1 女性本来の内なる美しさ

 

musubi助産院

 

 

#1 女性本来の内なる美しさ

musubi助産院 助産師 塩見直美

 

助産師という出産の場面に立ち会う職業人として最も心惹かれる瞬間は、お産直後の母の美しさです。

私は女性本来の美しさがその瞬間に集約されていると感じています。

10か月という長い妊娠期間を通して育まれた我が子への愛が、この一瞬で母の表情に現れる。

そして、その瞬間を間近で見られる助産師は最高の仕事であり、妊娠期間と分娩の時間を共に寄り添う私の至福の時間でもあります。

 

ここで私が言いたいのは、女性の美しさは目で見るものでなく、心で感じるものだということ。

まさに産後の母の美しさがそうです。

命を生むとは、決して簡単ではなく、力を振り絞って向き合うもの。

その大仕事を成し遂げた母は、汗だくで髪も振り乱して一見「美しい」とは程遠い姿かもしれません。

ただ、言葉にならない女性としての凛とした美しさと強さを感じずにはいられないのです。

世の女性達は、ダイエットやエステ、メイクやファッション、自分を輝かせることに大忙しです。

もちろん、私自身もできるだけいつまでも美しくいたいと思っています。

自分を輝かせることに一生懸命であることは女性として生まれた以上、誰もが求めるものだと思います。

ただ、助産師として女性の本来の美しさを知ってしまった私としては、命を生み出した母のように内面からにじみ出る美しさに、もう少し想いを馳せてみてほしいと感じるのです。

美しい下着をつけた日に不思議と自信が湧いてくるように、内面から自然と自信が溢れることの美しさに気づくこと。

そんな溢れる美しさを身にまとうことを意識してみるのも良いかもしれません。

あなたの溢れる美しさが、誰の心を揺さぶるのか…楽しみですね。

 

○助産師塩見直美さん プロフィール

塩見直美さん

アドバンス認定助産師 塩見 直美(しおみ なおみ)

2017年7月 長岡京市に出張専門のmusubi助産院を開院。

2020年4月 向日市に入院できる有床助産院として新規開院。(乙訓地域で初めての分娩取り扱い助産院)

 

私は「向日市」で生まれ育ちました。

現在、3児(男男女)の母親です。助産師という仕事をしていてもやはり自分の子育てでは毎日が精一杯で、悩み反省し、また同じ日々を繰り返しています。

少しずつ少しずつ元気に成長していく子供たちの姿に、ただただ心から “ありがとう” です。

同じように今まさに妊娠・出産・子育て真っ最中のお母さんたちと一緒に悩み笑いながら、ともに歩んでいけるといいなと思います。皆様の身近な存在でいられますように…。

 

~ 助産師とは? ~

正看護師の免許を取得した後に、さらに助産師の国家資格を取得します(進学の方法には専門学校や4年制大学などいろいろなコースがあります)。

法律では「厚生労働大臣の免許を受けて、助産または妊婦、じょく婦若しくは新生児の保健指導を行うことを業とする女子」と定義されています。

つまり、妊娠期から出産・育児をするときの支援や健康に関する教育や相談を行う専門家なのです。

また、出産時期だけではなく、幼児から思春期にかけての性教育や更年期の健康教育、育児や家族支援など、とくに女性と深い関係を持った職業です。

英語では“Midwife”といい、「女性とともに」という意味になります。

この言葉のように、「女性とともに」ある私たち助産師を活用していただきたいと思うと同時に、私自身が皆さんに“My Midwife”と言っていただけるような助産師として、お役に立てることができれば嬉しく思います。

 

 

musubi助産院ウェブサイト;https://musubi-maternity.com/

musubi助産院インスタグラム;https://www.instagram.com/musubi_shiomi_naomi/