ホクロを取ったら、わたしらしくなれた
先日、思い切って鼻のしたにあるホクロ除去へ行ってきました。
このホクロ、おそらく大人になってから現れたものですが、爪で引っ掻いてしまったことをきっかけに、少しづつ膨らんできているように感じていました。
いやいやでも気のせいかな?なんて思っていましたが、不意に写真を取られた時、ホクロの下にくっきりと影が、、
そこから猛烈に、自分の顔ではないような違和感を感じ出したのです。
しかし、わざわざ病院で取るほどのものなのか、悩みました。迷いました。
ホクロがあってもチャーミングな女性をわたしはたくさん知っています。
小さい頃から憧れの『宮沢りえ』さんなんてホクロが生み出す非対称感が唯一無二の美しさを醸し出しているし、、と検索したところ、え?!ホクロがない!
なんと宮沢りえさんはホクロを除去していたのです。
絶望と希望。
とにかく、おこがましくも宮沢りえさんに背中を押してもらい、美容皮膚科に最短で予約を入れました。
さっそく予約当日、カウンセリングと、丁寧な施術後の経過説明を受け、同意書にサインをしたら、即施術です。
子どもの頃に持っていた綺麗な丸が描ける定規のようなものをホクロに当てられ、サイズを測ります。
私のサイズだとレーザーで1万円で除去できるとのこと。
美容院感覚ですね。
施術室は、ビジネスホテルの一室のような空間。
エステでよくあるようなタオルだらけの、どっちが頭か判然としないベッドあり、そこに横になるように言われます。
わたしは大体、このどっちが頭か問題の2択をハズし、「逆です」と呆れられるのですが、今回は「こちらを頭にしてください」と誘導してくださり、スムーズにベッドイン!
ここでも最終確認を受け、「あと2、3分で先生が来ますので少しお待ちくださいね。」と言われ、胸の高鳴りを感じつつ、横になりました。
それから20分ほど経過し、『2、3分の概念』についての考察が堂々巡りになった頃、「お待たせしました~!」と元気で美しい先生がやってきました。
ルーペのようなもので診て癌ではないことを確認し、ついに本当に施術開始です。
「では今から麻酔の注射を行います!がんばりましょうね!!しっかり冷やしてから注射しますからね!」と私の肩に置かれた先生の手の力強いこと。
レーザーの痛みをなくすための麻酔なのだから、そんなに大した注射ではないだろうと油断していたのですが、先生の熱い励ましに、一気に不安になってきました。
「では行きますよ~!1!2!3!」という音頭をいただき、麻酔注入。
い、痛い、、
長い、、
レーザーと麻酔、どちらが痛いのだろう、、と思うほど、これまで受けた注射の中でもかなり痛かったです。
麻酔注射が終わり、ほっとしていると、目の前におしゃれ無煙焼肉店にあるような可動式換気扇が設置されました。
「絶対に鼻で息をしないでください。ものすごく焦げ臭いので、気分が悪くなります。絶対に口で呼吸してください!」
と念押しされ、目隠しをされます。
しかし口呼吸が苦手なわたし。
我慢できず禁忌を破ってしまいました。
本当にものすごい焦臭さ!
表現が難しいのですが、肉を焼く時とも違う、もっとシンプルで強烈な焦臭さでした。
ホクロ除去は、麻酔注射の半分くらいの時間であっという間!
手鏡で見せてもらうと、ホクロのところがぽっかりへこんでいて、外側の皮膚と変わらない肌色の肉が見えています。
グロテスクな感じのない、つるんとシンプルな傷跡でちょっと安心しました。
最後は簡単な絆創膏を貼ってもらって、おしまい。
出血が止まらないなどの問題がなければ、再度受診する必要もないとのこと。
トータル1時間くらいで全てが終わり、施術を迷っていた時間が嘘のようです。
あれから3週間ほど経ち、傷跡は赤みがあるもののコンシーラーで隠せるくらいになりました。
傷跡が完全にきれいになるには6ヶ月くらいはかかるそうです。
完全にきれいになると言っても、若干凹みができたり、除去部分の肌がツルッと光る感じになったりするらしいので、場所によっては結局除去跡が目立ってしまうかもしれません。
わたしの場合は、今のところ(おそらく)親にも気づかれていません。
まだまだ様子見の時期ではありますが、仕上がりはとても満足!
今の方が『わたしらしい顔』だと思っています。
顔相占いでは、ホクロにも様々な意味がありますよね。
私は『占い』には基本的に懐疑的な人間ですが、ホクロを取った直後から、停滞していた様々な人間関係が動き出したから不思議です。
おそらく他人から見れば気づかないくらいの、本当に小さな変化。
でも鏡を見るたびに、これから新しい出会いやいいことがたくさん起こりそうな予感がしています。
他にも顔にホクロはたくさんありますが、これは気に入っているので取ろうとは思っていません。
おそらく死ぬまで大切に顔に置いておきます。