デザイナー松本の離島別荘づくり奮闘記
この記事は2019年、2020年に配信した「my big cat letter」から抜粋して作った、デザイナー松本の離島別荘づくり奮闘記です。
現在も続けている島と京都の2拠点生活のはじめの一歩を、読みものとしてお楽しみください!
2019/12/1
さてさて、今年の個人的ビッグニュースといえば、
秋頃、瀬戸内の小さな島に別荘を買ったことです。
格安だったのと、ビーチから徒歩10秒!なのが気に入って即決。
去年から、農業を学んだり、
休日は京都を離れて自然の多いところへ行くようになって、
いなかの遊びのほうが楽しいな〜と思っていたところに
降って湧いた物件、
なにしろ人が数えるほどしか住んでいない、
自販機もないような島なので、
自分たちで改装して、かわいいおうちにするしかない!
そんな奮闘記、不定期でお届けしま〜す!
穏やかな海が心和む、
瀬戸内海。
本州から定期船で15分ぐらいで着く島。
この船のデッキが良い感じで、
海を見ながらの動くバータイムに!
猫のウー太郎もいっしょです。
格安で買った船をむりくり上に載せて、
(運搬代の節約のため)
メルカリで五万円で購入の車を島内専用にするため、
本州から運ぶところ。
はじめて島にいったときにびっくりしたのが、
ほとんどの車のナンバープレートが外されてること。
なんなら、ゴルフのカートも普通に走ってる・・・
飲食店もなければ警察もいない、
治外法権なこの島、自由でおもしろい!って興奮しました。
島内は再建築不可なので空き地が多く、
しか、たぬき、イタチをよく見ます。
改装が一番の目的の今年の滞在。
混沌としてますができあがるまでの辛抱!
わたしは主に漆喰塗りを担当。
プントゥデザイナーらしく、家中カラフルにしてやりました。
染織科で学んだ技術が役に立ちます。
もともと付いていたシンクを取り外したものが、
ちょうど良い混ぜ場になりました。
今は最寄りの本州の市場で、
食材を買い込んでから渡ってますが、
いずれは魚を釣って、その日の糧とする夢を持っています。
しかし、手漕ぎはツライ。
2馬力までは免許がいらないらしいので、
エンジン追加する予定です。
2020/4/1
前にご紹介した、
瀬戸内の小さな島に別荘を買ったコラム。
間が空いてしまいましたが、
たくさん感想をいただけてうれしかったので続きをば。
さてさて、ほぼ無人島に近いこの島に別荘を買ったわたしたち。
そのままでも住めますが、
どうせなら好きな感じにやりたい放題カスタムしたい!
そんな気持ちから、
滞在しつつ、DIYで改修を進めています。
島に大工さんはいないので、
基本重機を持ち込んですべて自力での工事。
どんな感じになるかはまだまだ不明!!
物件は、
階段を上がってすぐのところに離れ、
さらに上がったところにメインの建物があり、
吹き抜けの2階建になっています。
写真は壁面をすべて漆喰で塗り終わったところ。
どうせ床に無垢材を貼り直すので、
養生なしで塗れたのがラクでした。
しかし、この島全体が山のようになっているので
改修をすすめるうちに、
建物が結構傾いていることが判明。
傾いたところにいると気が狂うらしいので、
床を貼る前に、平坦に直していく作業が発生。
木材の厚みを重ねていって、
ミリ単位で補正していきます。
テラスで木材を切っては貼って、の地道さよ・・・
水平をチェックしつつ、
サイズを計算して、切って貼って、という作業。
和室を壊して洋室にするところ。
半端な壁は切り落とします!
この部屋の畳すべて、
3階から1階まで運んだので
腕がしびれました。
でもまあ、やすみやすみ、
食べて飲みながらやっているので
気持ちは楽で、進みは遅く・・・
やたらにワインがおいしく感じる島なので、
かんたんシンプルなメニューが合います。
まだ家具は全てアウトドア用。
借り暮らしのなんたらです。
ビーチから徒歩1分なので、
気が向いたら釣りにGO!
こんな軽装備で気軽に行けるのがたのしい〜
えさは食べ残した小海老です。
この日はかさごと穴子が釣れました!
自分で釣ったおさかなは最高においしい!!
焼くだけでこんなに?ってぐらいおいしいです。
エアコンがまだないので、
コンロストーブが大活躍。
バスタブも定期船で運びました。
わたしの希望で、
離れのテラスには
バスタブをおくことに。
海と星を見ながらお風呂に入るの、最高じゃないですか♡
島からの帰りにも、
おいしいお店がたくさんあります。
海の近くって豊かです。
次は、4月中旬に行く予定。
こんな時期だし、誰もいないところで
のびのびするのは合ってるかもな〜
ボートに載せる2馬力のエンジンも買ったし、
釣りの遠征に繰り出す予定です!
いいのが釣れたらご紹介しますね。
2019/6/1
〜〜〜自然は幾何形態〜〜〜
さてさて、工事も着々と進み、
別荘での暮らしもどうにか人間らしくなってきました。
床があるって最高・・・!
それはおいといて、
ここでの暮らしのいいところはたくさんあって、
それを励みに工事をがんばっています。
なかでも、楽しくて実益があるのが、「仕掛け漁」。
網に魚のアラなどをいれておいて海に沈め、
ロープでくくっておきます。
すると、なんとたくさんのワタリガニやかさごが・・・!
仕掛けておいて、チェックしに行くときのワクワクは休憩のおたのしみ。
ロープをたぐりよせて引き上げる時、
ピチピチした動きや重みがあるか、ないか、
この瞬間がワクワク。
軽かったらガッカリ・・・
反応があればドキドキ・・!!!!!
わたしはカニが好きなのですが、
ここに来てワタリガニのおいしさに目覚めました。
小さくても、おなかに身がびっしり入っていて
味も濃いので、
たくさんとれたらとてもうれしい。
ワタリガニの塩茹で
凶暴なので扱いに注意ですが、
カニも必死ですよね。
ある日、カニが入ってましたが、
小さかったのでとりあえずそのままにしてまた沈めておいた時のこと。
今まで一番の大物がかかりました・・・!
それはタコさん!!
しかもかなりの大物!
4kgぐらい・・?
タコの仕掛け漁
すでにかかっていたカニを食べたくて入ってきた模様
上がってきたときは悪魔かと思いました。
ものすごい力で網をやぶって押してくるし、
動きがネチネチ力強くて、
生きているタコは相当こわいです。
ギャーギャー言いながら、
とにかくすぐに逃げていきそうになるので、
ブンブン振りながら家まで走り、
とりあえず洗濯機(二層式)にぶちこみました。
(寿司屋さんは洗濯機でタコを洗うと何かで読んだ気がしたので)
すぐに逃げていきそうになるので、
強水流でまわすまわす!
こんなに回されることがあるのかっていうぐらい、
タコが回っていました。
可哀想な気持ちがありますが、
こちらも興奮と食べたい気持ちで必死です。
5分ぐらいまわして止めてみると、
タコもぐったり。
先ほどまでの元気はゼロに。
その隙に、アイフォンで調べながらタコの急所(目の上)をざっくり出刃包丁で刺し、
御臨終いただき、
すぐに頭の中の内臓をさばきました。
出した内臓もドクンドクン
タコの丸い頭の中はこんなものがはいっていた・・・!
その後、はてどうしたものか、となり、
ものすごくヌメヌメしているので、
大量のお塩とともに、
またしても洗濯機で回しました。
しばらくすると、「キュっ」と音を立てそうなほど、
ピカピカになったタコ。
とりあえず、足を一本そのまま食べてみました。
生の釣りたてタコのお刺身
それがなんとも甘くておいしいこと。
つい30ぷん前まで生きていた生物の足を食べているなんて
不思議な感じ。
でもとても感謝の気持ちが湧きました。
あとは軽く塩茹でして、
毎日ちょっとづつ食べました。
カルパッチョ、
タコぶつ、
タコカラ、
たこやき・・・・・・
一匹のタコが採れると、
なかなか長いこと食いつなげます。
自然のめぐみに感謝です。
また食べたい!
2023年現在、島には別荘に加え、アトリエができました。
アトリエの上の階の空いているスペースに宿泊施設を作っています。
詳しい情報はまたよむプントゥでおしらせします。お楽しみに!!
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